加齢臭の原因・対策・予防
■加齢臭について
加齢臭(エイジングノート)とは、中高年特有の体臭です。
加齢臭は、不飽和アルデヒドのノネナールが原因した中高年特有の体臭であると2000年12月11日に
資生堂の研究所により発表されました。
加齢臭は俗に「オヤジ臭」とも言われますが、男性だけでなく、40代以降の女性からも加齢臭はでるのです。
■男性と女性の加齢臭の違い
●男性特有の体臭は、汗と混ざって一層ニオイが強くなり女性に不快感を与えるようになります。
また、女性と比較すると、毛穴の奥にある皮脂腺から分泌される皮脂量が多いため、男性の方が加齢臭を発生する傾向が高いです。
●女性は女性ホルモンの作用でノネナールの発生が少ないので加齢臭が少ないといわれています。
また、日頃から肌のお手入れをしていることで、バクテリアが醗酵しにくいことも理由として挙げられます。
しかし、女性も年をとるにつれて、女性ホルモンが少なくなってくるため、加齢臭が現れます。
■加齢臭の原因
加齢臭や体臭に悩む日本人が増えたのは、なぜでしょうか?
原因は、日本の食生活の移り変わりにあります。その背景を交えて原因を明かします。
戦前までの日本人は、体臭を発生させにくい和食中心の食生活を送っていたため、体臭の少ない民族でした。
しかし、戦後日本人の食生活は大きく変わります。
戦前の低脂肪高繊維質・植物性食品が中心の食生活から、肉や乳製品などといった体臭を発生させやすい
動物性脂肪過多の食生活へ移行したため、日本人は加齢臭や体臭に悩むようになったのです。
原因である動物性脂肪は、体内で酸化[活性酸素発生]することによって臭いを発生させます。
■酸化させる原因は
『喫煙』『飲酒』『ストレス』『不規則な生活』『脂肪分の多い食事』です。
また、加齢臭が女性より男性のほうが顕著にでるのは、男性は女性よりも皮脂の分泌量が多いためといわれています。
体内の活性酸素は生活習慣病の元にもなりますから、ニオイの予防のためだけではなく健康で長生きするためにも
活性酸素対策は不可欠です。
しかしたとえ健康的な生活を送っていても、人間が生きて呼吸をしている以上、体内での活性酸素の発生は避けられません
加齢臭のもとである『ノネナール』を発生させる原因『過酸化脂質』を減らすことが加齢臭の予防につながります。
過酸化脂質を抑え るには、脂質の酸化を防ぐことです。動物性の脂分を控えることと、体内で過酸化酸素を
できるだけ発生させないことです。
加齢臭や臭いの原因となる動物性タンパク質、脂肪が多く含まれる食品を摂ることを控え、食生活を見直しましょう。
緑黄食野菜は、加齢臭や体臭の原因である脂肪を包み込んで 排出してくれるので、なるべくたくさん摂取しましょう。
ストレスは、生理機能の低下や多汗、皮脂の分泌過多を 引き起こしてしまうので、ストレス スを溜めないようにしましょう。
加齢臭の原因であるノネナールを発生させる過酸化酸素は、 お酒や香辛料、煙草によって 活発に働きます。
ですから、お酒や香辛料、煙草は控えましょう。
■効果的な食事療法
加齢臭の原因のひとつである活性化酸素を抑える、抗酸化作用のある食品を以下に挙げました。
このような成分が多く含まれる野菜や果物を組み合わせて摂取することで、臭いを防ぐことはもちろん健康も維持できます。
ポリフェノール
緑茶のカテキン、ブルーベリーのアントシアニン、大豆のイソフラボン
カロチノイド
トマトのリコピン、にんじん・パセリ・ほうれん草などのβカロチン、みかん・柿・かぼちゃの種などのβクリプトキサンチン
ゴマグナリン ゴマ
※緑茶に含まれるカテキンには、消臭効果もあります。口臭の予防にもなりますから緑茶を飲むことをおすすめします!
食物繊維の豊富な食品をたくさん食べて規則正しいお通じを心がけることで、体内での発酵や腐敗を防ぎ、ひいては口臭や便臭を抑えることができます。便秘している時のオナラはクサイですよね。これは、腸内で老廃物が発酵して悪臭を発生させるからです。
1日に必要な食物繊維の量は20-25g。ただし、お腹の掃除をしてくれるといわれる繊維質も摂り過ぎると体に必要な栄養素を一緒に排出してしまいます。
また、最近、食物繊維食品として寒天が大流行していますが、寒天ばかり食べていても栄養が偏ってしまいますから
様々な食品を組み合わせて繊維質の多い食事を摂るように心がけましょう。
白米よりも食物繊維を4倍も含む玄米に切り替える、または白米に玄米を混ぜるとか、日本食とは切っても切り離せない大豆等の豆類や、ひじきや切干大根といった乾物も食物繊維が豊富で栄養豊かな食品です。
■食品100g中に含まれる食物繊維の量
芋、デンプン類 シラタキ3.6g、サツマイモ2.3g
果物 干しブドウ4.1g、バナナ1.7g、キウイ2.9g、リンゴ1.3g
野菜 ニンジン3.5g、オクラ4.9g、ホウレンソウ4.3g
■活性酸素対策
加齢臭は、脂肪酸と活性化酸素の増加によって発生します。なかでも活性化酸素は、様々な弊害をもたらすので
(生活習慣病など)、健康のためにも活性酸素の増加を抑えることが大切です。
活性化酸素対策には、抗酸化作用のある食品を摂取することです。一度、自分の食生活を見直してみましょう。
アロマテラピーで出来る、加齢匂対策
『お風呂』 『シャンプー』『ボディーソープ』『口内洗浄』『スプレー』
バスオイル、バスソルト、シャンプー、ボディーソープ、口内洗浄、スプレー 等
で常に意識することが加齢の消臭につながります。
もちろん、上記にお知らせをした『喫煙』、『飲酒』、『ストレス』、『不規則な生活』
『脂っこい食事』などを改める事も必要です。アロマテラピーで行う加齢対策は
ストレス解消にも役立ちますので、ぜひ取り入れて「親父臭さ」とさよならしましょう。
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